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WordPressカスタム投稿タイプのご紹介|実装例から活用法まで徹底解説

2025年09月28日 by bentenweb

はじめに

WordPressは世界中で最も利用されているCMSのひとつであり、その柔軟性と拡張性が大きな魅力です。その中でも「カスタム投稿タイプ(Custom Post Type)」は、標準の「投稿」や「固定ページ」だけでは表現しきれない多様なコンテンツを整理・管理するための強力な仕組みです。企業サイトやポートフォリオ、製品カタログ、イベント情報など、用途に応じて独自の投稿タイプを設計することで、運用効率とユーザー体験を大幅に向上させることができます。

カスタム投稿タイプとは

カスタム投稿タイプは、WordPressのデータ構造を拡張し、独自のコンテンツタイプを追加できる機能です。例えば「ニュース」「商品」「スタッフ紹介」「事例紹介」などを独立した投稿タイプとして定義することで、管理画面上で直感的に分類・編集できるようになります。これにより、従来はカテゴリやタグで無理に整理していた情報を、より論理的かつ運用しやすい形に構造化できます。また、テーマやテンプレートファイルと組み合わせることで、表示デザインも自由にカスタマイズ可能です。

実装例

以下は「ポートフォリオ」というカスタム投稿タイプを追加するシンプルな例です。

function create_custom_post_type() {
    register_post_type('portfolio', array(
        'labels' => array(
            'name' => 'ポートフォリオ',
            'singular_name' => 'ポートフォリオ'
        ),
        'public' => true,
        'has_archive' => true,
        'supports' => array('title', 'editor', 'thumbnail')
    ));
}
add_action('init', 'create_custom_post_type');

このコードをfunctions.phpに追加することで、管理画面に「ポートフォリオ」という新しい投稿タイプが現れます。ここではタイトル・本文・アイキャッチ画像をサポート対象としていますが、必要に応じてカスタムフィールドや抜粋、リビジョン管理なども追加可能です。さらに、taxonomiesを指定すれば、カテゴリやタグ、あるいは独自の分類(カスタムタクソノミー)を紐付けることもできます。

活用シーン

実際のプロジェクトでは、以下のような場面でカスタム投稿タイプが活躍します。

  • 制作実績や事例紹介:ポートフォリオや導入事例を整理し、一覧ページや詳細ページを自動生成。
  • 商品カタログ:ECサイト以外でも、製品情報を体系的に管理し、検索性を高める。
  • イベント情報:開催日や場所などのカスタムフィールドを追加し、カレンダー表示と連動。
  • スタッフ紹介:プロフィールや役職を登録し、会社案内ページを効率的に更新。

これらを適切に設計することで、運用担当者が迷わず入力でき、サイト全体の更新スピードと品質が向上します。

まとめ

カスタム投稿タイプは、WordPressを単なるブログツールから「柔軟な情報管理システム」へと進化させる鍵となる機能です。情報を整理しやすくするだけでなく、ユーザーにとっても見やすく、検索しやすいサイトを実現できます。さらに、テーマ開発やプラグインとの組み合わせによって、デザインや機能を自在に拡張できる点も大きな魅力です。プロジェクトの目的や運用体制に合わせてカスタム投稿タイプを設計することで、より効率的で価値の高いWebサイトを構築できるでしょう。

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BENTEN Web Worksの代表として、Web制作に関する技術情報を発信しています。