「採用ページ」と「仕事の依頼」、同じ入口でいいのか?WordPress完全リビルド事例|外注ホームページ制作

2026年07月20日 by

「採用ページ」と「仕事の依頼」、同じ入口でいいのか?

営業代行・BPO事業を営む一期いち恵様(https://15-ichie.jp/)から、コーポレートサイトのリビルドをご依頼いただきました。もともとは静的HTML1ページのみの構成で、採用に応募したい方も、業務を依頼したい方も、まったく同じ入口から入ってくる状態でした。

この記事は「サイトの入口が一つしかなく、訪問者の目的がバラバラなまま流れ込んでいる」ことにお悩みの方に読んでいただきたい内容です。

クライアント概要

  • クライアント: 一期いち恵様(https://15-ichie.jp/
  • 業種: 営業代行・BPO事業
  • 規模感: 中小企業(法人)
  • 依頼: 静的1ページのコーポレートサイトのリニューアル、採用動線の整備

以前に別件(HP掲載情報の確認作業)でお付き合いのあったお客様からのリピートご依頼でした。一度お取引を経ているからこそ、今回は「言われた通りに作る」のではなく、一歩踏み込んだ提案をする責任があると考えました。

課題・依頼背景(Before)

静的1ページという構成上、求人に応募したい人と、業務委託を検討している発注担当者が、同じトップページから同じ導線に流れ込んでいました。

  • 採用応募者にとっては「この会社は何をしている会社か」が一目で分からない
  • 発注検討者にとっては「実績・料金・問い合わせ先」にたどり着くまでのステップが不明瞭
  • 静的HTMLのため、求人情報や新着ニュースを更新するたびに外注に依頼が発生していた

一見「ページを増やせば解決する」ように見える課題ですが、本質は「訪問者の目的ごとに迷わず進める構成になっていない」ことと、「更新のたびに人手(外注)を経由する構造そのもの」の2つでした。

提案・解決アプローチ

「静的ページへの継ぎ足し改修」という選択肢も検討しました。ページ数を増やすだけであれば、既存の静的サイトに新規ページを足す方が着手は早くなります。しかし、それでは「更新のたびに外注が発生する」という根本課題が残ったままになるため、採用しませんでした。

もう一つの選択肢として、フルスクラッチのカスタムテーマ開発も比較しました。自由度は高くなりますが、保守できる担当者が限られる構成になりがちで、長期運用を前提とするコーポレートサイトには過剰だと判断しました。

最終的に採用したのは、Lightning子テーマ+ACF(Advanced Custom Fields)という「枯れた技術の組み合わせ」によるWordPress4ページへの完全リビルドです。

選択肢 メリット 見送った理由
静的ページへの継ぎ足し 着手が早い 更新のたびに外注が発生する構造が残る
フルスクラッチ開発 自由度が高い 保守担当者が限られ、長期運用に不向き
Lightning子テーマ+ACF(採用) 枯れた技術で保守しやすい/自己編集化できる

実装内容

  • Lightning子テーマをベースにした4ページ構成への再設計(トップ/採用情報/事業紹介/お問い合わせ)
  • 求人情報・実績・お知らせ等、更新頻度の高い項目をACFでクライアント自身が編集可能に
  • 既存の検索評価を落とさないURL設計
  • 本番切替時のダウンタイムを最小化する段取り
  • editorアカウントを発行し、更新権限をクライアント側に委譲

成果

求人応募と仕事依頼の導線を分離し、クライアント自身が日々の更新を完結できる状態になりました。スコープ確認書で検収条件を事前に文書化したことで、認識のズレなく本番切替まで完了しています。契約期間内は軽微な修正を無償対応する運用とし、リピート受注の信頼関係を継続しています。

一期いち恵様からは、求人応募と仕事の依頼が同じ入口に混在していた状態が解消され、自分たちで更新できる形になったことについて、良い評価をいただいています。

本プロジェクトで大切にしたスタンス

ポイント1:「継ぎ足し改修」を選ばなかった理由

静的ページに新規ページを継ぎ足すだけなら、着手は早く終わります。それでも、更新のたびに外注が発生する構造を残したままでいいのかを検討し、目先の作業量ではなく、クライアントが今後どう運用していくかを起点に構成を選びました。継ぎ足し案は、この観点から見送っています。

ポイント2:フルスクラッチにしなかった理由

自由度の高いフルスクラッチ開発も選択肢としてありました。しかし、担当者が離れたら誰も保守できない構成は、長期運用を前提にするコーポレートサイトには不向きです。作り込みの自由度よりも、枯れた技術の組み合わせによる運用継続性を優先しました。

ポイント3:更新権限をクライアントに渡す判断

当初はエンジニア側で更新を都度代行する運用も検討しましたが、それでは結局「更新のたびに外注」という元の課題を形を変えて残すだけです。ACFによる自己編集化と、editorアカウントの発行によって、クライアントが自分たちの手で完結できる状態を作ることを優先しました。

検収条件は事前にスコープ確認書として文書化し、本番切替までの認識のズレが出ないようにしています。

本事例の総括とポイント

  • 静的1ページの構成的な課題(採用動線と業務依頼動線の未分離)を、ページ追加ではなく構造の見直しで解決した
  • Lightning子テーマ+ACFという保守しやすい技術構成を選び、フルスクラッチの自由度よりも長期運用のしやすさを優先した
  • ACFによる自己編集化とeditorアカウント発行により、更新のたびに外注が発生する構造そのものを解消した
  • スコープ確認書による事前の検収条件の文書化が、認識のズレのない本番切替につながった
  • リピート受注案件として、一歩踏み込んだ提案を行ったことが、契約期間内の信頼関係の継続につながっている

こんな方はご相談ください

同じように「サイトの入口が目的別に整理されていない」「更新のたびに外注費用がかかっている」とお悩みの方は、無料相談からお気軽にご相談ください。

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BENTEN Web Worksの代表として、Web制作に関する情報を発信しています。

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